桂垣の施工

住宅の庭を改修工事しています。門扉を開けた小スペースの前庭に桂垣を作りました。

通りから門扉を入りすぐの景色となる為、印象に残る垣根で気分を一変する目的です。今は垣根をつくっただけですが後に手水鉢を組み植栽をします。
桂垣は構造的には難しく無いのですが、作り手が目的を持って規則性を決め、それを真摯に気を配って造らないと完成時に気の利いたものとならない難しさがあり竹穂の下準備から捌きに大変手間のかかる垣根です。非常に表現的な為、センスが問われます。
庭は垣根やそれぞれの構造物を単体では無く他の石像品や石組、植栽、そして建物や周辺環境との全体を通して調和、良し悪しが大切です。その上で単体でも見応えのあるものとなる様にと。主役は樹木です。間を取り持つ樹木の力は凄いものです。全てを考慮し、読み解いて垣根の仕上がりを決める、完成まで自問自答が続きます。