濡れ縁

梅雨入りし、まとまった雨が降っています☔️今日のように朝から雨が降っている日は現場を空けてデザインや事務作業やお勉強〜。

さて年号が令和となって最初の庭づくりメーカーさんからの依頼で濡れ縁と犬走りを施工させて頂きました。デザインはメーカーさんのものでしたが材料や施工に関しては色々自由にやらせて頂きこだわりの良いのが出来ました。

束石は自然石の美濃石を使いました。コンクリートの平の石に製材された四角い柱を水平垂直に建てる事は簡単ですが凸凹のある自然石に丸い柱を水平垂直に建てる事は非常に手間がかかります。自然石の丸い石の水平、丸い柱の垂直を出して石の丸い曲面に柱がピタリと合うように柱を手作業で…12箇所の柱を削ります。手間がかかる分、既製品に無い風合い良い物が出来ます。濡れ縁の床板も和歌山産の赤身の強い年輪の詰まった檜に透明な防腐剤を加圧注入をしてもらいました。材料屋さんも20年は持つと太鼓判。ペンキなどは塗らず、自然な経年変化、木目や風合いを楽しんでいただけます。均一で早い、簡単、安価な既製品もメリットは勿論ありますが、既製品には無い風合いです。良くしたいと思へば手間は惜しまず。お施主さんは風合いや味を楽しんで頂ける方で大変喜んで頂けました。数年後がまた楽しみです。