露地〜足元の装い&拘り

茶庭作庭にあたり特に寸法や隙間、レイアウトに気を使いました。5坪の庭をいかに広く見せるか。風合い、低く、可愛らしく。枝折戸は2尺5寸×2尺5寸。あけて〜中へどうぞと。雨水枡を隠しました。古い白川石と玄昌石。左手の垣根を少し斜めに配置し、杉皮塀を重ね、奥行きを。右手のごろた石は、川をイメージ。迎え付けからチラリと見える景色に客の胸の高鳴りを想像して。延段は蛭川石をセリ矢で割ったものと歩き易く平らな面で畳む川石を使っています。水鉢は筑波石、役石には非常に重い宮城のゴマ石を使いました。框に石を積み、海を深く取ってます。塵穴の覗き石は上が平らで濡れて黒くなる石を。関守石はこぶし大で丸く可愛らしく自然と存在する石を。四つ目垣は枝付き、丸太はイチイを使いました。住宅街の中の茶庭で公園の雑木が見え遠くはマンションが見えます。全てを隠さず庭を挟んで景色として楽しむ庭をつくりました。露地作庭依頼お待ちしております。